教授 高橋 信 Makoto Takahashi

先端社会工学講座
リスク評価・管理学分野
研究室サイト: http://www.takahashi.qse.tohoku.ac.jp/
中田 俊彦←高橋 信→中村 健二

takahashi人は誰でもミスを犯してしまうもの。その短所を補うのが、テクノロジーの役割

○人の行動心理や脳の働きが研究対象?

他人の動作を見て、無意識に同じような行動をとってしまう。これは、共感脳と呼ばれる現象ですが、脳研究の第一人者川島隆太教授と共同で、漫才を見て笑う観客とそれを演じる漫才師の間で脳活動が共感するか、高橋研究室が独自に開発した共感脳計測プログラムを用いて実験。その様子がテレビで放映されました。なぜ、高橋研究室では、このような人の生体反応に関する実験をするのでしょうか?

○高橋研究室のミッション

めざましい技術の進展は、大規模なシステムをオペレーションする人間のちょっとしたミスで、重大な事故に繋がりかねない潜在的な危険性を内在しています。社会では、ミスが発生したとき「なぜ、ミスを犯したのか?」「注意が足りない。精神が弛んでいるからだ」などと、人由来の問題に捉えがちですが、果たして本当にそうでしょうか?
本来、人はどんなに注意していてもミスを起こすもの。本研究室ではこの考え方のもと、ミスを限りなくゼロに近づけるための人とシステムとのインターフェース技術など、大規模システムの安全性向上を図るための研究を行っています。
これまでの工学系研究室ではこうした課題に対し、システムをオペレーティングするソフトウエアもしくはハードウエアの性能向上を第一の目標に研究してきました。本研究室では、まずオペレーションする人間に着目し、ミスを起こす人間の行動や心理、脳の活動などを研究し、人為的ミスを起こす原因とメカニズムを明らかにするとともに、それらを起こさないためのインターフェースやシステムの開発、運用に関するマニュアルの検討など、大規模なシステムで発生するヒューマンファクターの事故を未然に防ぐための工学的アプローチを研究しています。
また、科学技術に対するリスク概念の社会的受容性を向上させるため、対話などによる相互理解活動(リスクコミュニケーション)の研究も行っています。