スタディツアー

本専攻では、基本理念に基づき、社会が直面する様々な課題とこれらを解決するための技術・社会システムについて実践的な知見を深めるための実地調査・学習として「スタディツアー」を行っています。これは、企業の生産工場・開発拠点・知財部門・経営部門・官民の研究所・自治体や大学といった「現場」へと学生が赴き、見学・ディスカッションを行うことで、研究や座学で得られた知見を拡充・発展させる実践的な知識・技術・経験の取得を目指すものです。

スタディーツアーの最大の特徴は、調査ツアーそのものを学生自身が企画・実施する点です。具体的には、学生が主体となって、以下のプロセスの全てを行います。

1. 調査ツアーの企画提案
2. 訪問先・調査内容・旅程の計画、アポイントメントの取得
3. 情報収集などの事前準備
4. 「現場」での実地調査
5. 調査内容の報告

教員はアドバイスはしますが、あくまで主体は学生です。そのため、修士1年生と博士1年生を中心に、希望者（企画を提案した学生）のみを対象としています。

通常は、提案された企画をもとに希望者をいくつかのグループに分け、計画以降はそれぞれのグループで単位で進めます。計画・準備・調査・報告によって学習目標が達成できれば、選択必修科目として単位を認定します。必要となる費用(交通費・宿泊費・施設見学料など)は、全額専攻で負担します。

※社名・工場名については、特に注記が無い限りは訪問当時のものを掲載させていただいております。

2023年度

グループ1（修士4名）
「発電量の変動及びその予測精度に対するエネルギーシステムの最適化の視点からの調査」

• 丸の内熱供給株式会社
• 公益財団法人 自然エネルギー財団
• 株式会社UPDATER（旧みんな電力）

グループ2（修士5名）
「社会技術システム分野における実現場の安全管理に関する調査」

• 航空保安大学校
• 関西エアポート株式会社
• 祈りの杜
• JR西日本　安全研究所

グループ3（修士4名）
「北海道のまちづくりに取り組む企業の調査」

• 札幌市まちづくり政策局　都市計画部　都市計画課
• 株式会社ノーザンクロス
• 札幌駅前通まちづくり株式会社
• 株式会社ドーコン

グループ4（博士1名，修士7名）
「モータとその応用製品の開発・製造技術に関する調査」

• 三菱電機 (コンポーネント製造技術センター)
• パナソニックインダストリー (産業デバイス事業部，大東拠点)
• ダイキン工業 (テクノロジー・イノベーションセンター，淀川製作所)
• 川崎重工業 (技術開発本部，明石工場)