やりたい研究を一緒にやろう 日々の通勤に使っている大好きなクロスバイク(自転車)を大学の片隅に置いて、自家用車に頼らない「新しい交通システム」の構築をライフワークとする長江准教授。学生がやってみたいと思う研究テーマを最新の研究成果と結びつけることをモットーとし、いつしかその対象は道路交通から自転車・バス・鉄道の交通ネットワーク全般へと広がっているのだとか。
航空、船舶、鉄道、自動車などの交通ネットワークは、社会経済活動を支えるインフラであり、正常に機能している時は、その重要性をあまり意識することはありません。ところが、ひとたび自然災害や事故などによって交通ネットワークが正常に機能しなくなると、改めてその重要性を再認識させられることになります。
社会の基盤となる交通システムに求められる「持続可能性」には、3つの側面:(a)環境面(災害や渋滞による影響が少ない),(2)経済面(コストが適正である); (3) 社会的(すべての人にとって使いやすい)が求められます。
本研究室では、「持続可能な社会を支えるための交通システム」を基本テーマに、交通工学をベースに、ファイナンス理論や進化ゲーム理論、ネットワーク科学、統計力学、数理生態学、経済学、行動心理学などのさまざまな理論を駆使して、最適な交通計画の立案、新しい交通システムの設計や性能評価などの研究に取り組んでいます。